朝霞市立図書館本館リニューアル記念事業「動物画家　薮内正幸の世界」を開催しました

朝霞市立図書館本館リニューアル記念事業の一環として、「動物画家　薮内正幸の世界」と題し、原画展、おはなし会、記念講演会を実施しました。

1. 原画展―薮内正幸の仕事―（期間：3月1日（火曜日）～12日（土曜日））
　動物たちの温もりが感じられる、いきいきとした絵を描き続けた薮内正幸さんの原画を展示しました。
　絵本『もうおきるかな』、児童書『ガンバの冒険』シリーズの挿絵、「サントリー愛鳥キャンペーン」の新聞広告の絵など、さらに、薮内さんが15歳から17歳に描いた画集も展示しました。来場者は、若いころの画集に感心したり、絵に描かれた動物たちの毛の一本一本の質感に感動するなど、薮内さんの絵を堪能していました。
　また、原画と一緒に、薮内正幸美術館の藪内館長が撮影した美術館周辺の自然や昆虫などの写真をユーモアあふれるキャプションと共に展示していただき、こちらも大人気でした。


2. やぶうちさんのどうぶつ絵本を楽しもう（実施日：3月6日（日曜日））
　薮内正幸さんの絵本を使って読み聞かせを行いました。途中で手遊びも取り入れて、参加していただいたお子さんと保護者の方には楽しいひと時を過ごしていただきました。


3. 記念講演会・児童文化講座「好きこそものの上手なれ」（実施日：3月13日（日曜日））
　薮内正幸美術館館長で薮内正幸さんのご長男である藪内竜太さんを講師にお呼びし、ご講演いただきました。原画展終了の翌日の開催だったため、原画に囲まれた貴重な講演会となりました。
　薮内正幸さんの独学で絵を描いていた若いころから骨格標本ばかりを書いていた下積み時代など、動物画家として大成するまでの話を時にユーモアを交えて話していただきました。
　藪内館長は、薮内正幸さんは天才ではなく、天才的に動物が好きで、好きなことをやり続けることを苦にしなかった、と話されており、数多の素晴らしい作品を描き続けた原動力は、まさに「好きこそものの上手なれ」であったのだと思いました。
　参加者からは、絵の背景を知ることができて良かった、好きなこと、興味を持つことの大切さを伝えてもらったなどの感想が寄せられ、大変好評でした。
　　

関連資料

原画展会場

やぶうちさんのどうぶつ絵本を楽しもう　

記念講演会「好きこそものの上手なれ」